セイコーエプソン株式会社 ウエアラブル機器事業部 WP企画設計部 様
ずっと使い続けています 社内で確実に必要なソフトウェアです
お客様訪問
シーセットでは、2022年に主力製品「3DTascalX」のバージョン11をリリースした。
バージョン1発売以来、実に20年以上のロングセラーであり、なかには、この間ずっと使い続けて下さっている企業様もある。
そこで、弊社では、長期ご愛用のユーザー企業を訪ね、感謝を込めて記念品を贈呈すると共に、あらためて導入の経緯や使い方などの取材を企画する事とした。
今回の訪問先は、セイコーエプソン株式会社様である。
記念品「感謝」盾の贈呈
企業紹介
セイコーエプソン株式会社 ウエアラブル機器事業部 WP開発設計部は、ORIENTブランドを中心とした、時計の駆動を司る「ムーブメント」の開発・設計をしている部門である。
「ムーブメント」とは、車で言えばまさにエンジン部分に相当し、クオーツや機械式など、いくつかの駆動方式がある。
同事業部はクオーツや機械式時計の開発・設計から部品製造、組立、完成まで自社で一貫製造しており、時計のマニュファクチュールを実現している。
今回は、WP開発設計部に所属する、長濱 利岳氏、川﨑 透氏、守屋 春菜氏の3名に話を聞いた。
WP開発設計部の皆さん
どんなきっかけで弊社製品を知りましたか?
最初に導入されたのが2002年、3DCAD導入に合わせ「3DTascalX」を購入したと聞いています。
担当者も変わっており、確か私で3人目の担当になります。
引き継ぎしながら使い続けている、社内で確実に必要なソフトウェアという事ですね。(長濱氏)
長濱 利岳 氏
3DTascalXはどんな風に使ってますか1
WP開発設計部の他に良く利用している部門としては、品質保証部門と生産技術部門があります。
品質保証部門では、時計を販売・メンテナンスする正規代理店向けに「メンテナンスマニュアル」という資料を作成しており、3Dデータから資料に必要な情報を抽出しています。
生産技術部門では、製造するための組立作業手順書を主に作成しており、同じくこの資料作成に必要な情報を3Dデータから抽出する際に良く利用しております。
資料の特性上、アセンブリデータを読込み、ユニット毎の表示・非表示や、透過表示を使い、機構内部の部品の配置を見せるような表示機能や画面キャプチャ機能を多く使っています。
開発設計部門での使い方としては3DCADデータを協力企業や他部門に渡す際、中間データに出力しますが、出力時にデータが壊れていないかなどを一度「3DTascalX」でチェックします。また、「高さ色分け」機能など3DCADには無い機能もよく使っています。
設計業務ではもちろんCADを使いますが、CADはPLMなどと関連付けられていますので、起動して対象データを選択するという手順に割と時間がかかります。正直ちょっと形を見たい、画像だけ切り抜きたい、などのシーンでは、ダブルクリックで簡単に立ち上がって起動も早い3DTascalXが便利ですね。(守屋氏)
守屋 春菜 氏
3DTascalXはどんな風に使ってますか2
弊社では、設計変更があった際にも、必ず3DX(3DTascalX)データを作成してCADデータと一緒に3DXを保管し運用しています。
履歴を見る必要が無い場合、こちらの方が便利です。社内には、年配の方もいらっしゃって、3DCADは色々とユーザインタフェースが変わるので、良くも悪くも昔からあまり見た目が変わっていない(笑)、3DTascalXは使い易いようです。
3DTascalXに付属している「D-ViewPlus」も良く利用していますね。
弊社では最終的な図面として、2D図面を管理しています。これらの図面を見る際に利用したり、3DCADから2D図面をDXFで出力する際に、しばしばエラーがあるので、このエラーをチェックする際にも利用しています。(川﨑氏)
川崎 透 氏
今後について
時間を正確に伝える役割を持つ時計を作っています。ものづくりにおいては設計の「意図」を部品製造や組立、メンテナンスの時に理解してもらうことは、とても大切だと思います。
新しい設計の製品では、機構も大きく変わるので、「なぜこんな形?」「なぜこんな精度?」といった意図を伝えるのに3Dデータはますます重要になってきます。
3DTascalXを使い、今後もしっかりと設計意図を共有していきたいですね。
高さ色分け機能
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