シーピー化成株式会社 様
特許図面で多く使用する斜視図が短時間で作れることが購入の決め手となりました。
企業紹介
岡山県井原市にあるシーピー化成株式会社は、容器の元となる「シート原反(げんたん)」の製造からデザインやフィルム生産、容器形状の設計、さらには容器の製造から販売までを一貫して行う「創造型食品容器メーカー」である。ライフスタイルの多様化、食の安全への関心の高まり、環境配慮といった社会ニーズの一つひとつに応えるとともに、「未来を、笑顔で、つつむ」をパーパスに掲げ、豊かな食文化の未来を見据えた新しい価値、製品の創造に挑戦し続けている。なかでも、「知的財産課」はシート開発、製品企画、デザインなどのコア技術を保護すべく、特許・意匠・商標を組合せて保護する「知財ミックス」を通じた知財活動を行っている。例えば、食品容器の上市前の試作品の3D図面から形状を確認するなどして、特許出願や意匠出願を組み合わせた知財ミックスの出願をしている。他部門からの様々な相談に、情報に価値を付加して他部門へ提供する等、部門間の「橋渡し」の役割も担っている。今回、シーピー化成の「技術やブランド」を守る知的財産課所属の福井氏、龍野氏、入來氏、更に、執行役員 営業管理本部長である岡田氏に話を聞いた。
どんなきっかけで弊社製品を知りましたか?
多くの3Dソフトの中から比較的安価で使いやすいソフトをインターネットなどで探していたところ、「3DTascalX/Light」にたどり着きました。社内別部門から3DCADも紹介され価格を知っていたので、相対的に魅力的な価格だと思いました。
岡田氏
導入前に困っていたことは何ですか?
特許出願時には、特許事務所に依頼する「特許出願依頼書」という資料を作成します。この資料に添付する図面作成にとても時間がかかっていました。特に製品の形を伝えるための斜視図は、手書きや画像編集ソフトなどを駆使して作成していました。
また、設計から2D図面を手配して図面から必要な情報をトレースなどもやっていました。
購入の決め手は何ですか?
操作性や求める仕様かどうか、1ヵ月程度の期間、無料トライアルが出来て検証できたことが大きいです。操作方法もYouTubeの動画や、無料オンライン講習などがあり、しっかり検証することが出来ました。機能としては、3Dから斜視図のDXFデータに簡単に変換でき、特許図面で多く使用する斜視図が短時間で作れることが決め手となりました。また、中間データであるSTEPやIGESなどに加え、社外からデータを頂く際にデータ形式の種類の多さには、とても悩ましい課題があります。『3DTascalX/Light』であれば、多くのデータ形式を読み込みできる点も決め手となりました。
どんな機能を使っていますか?また、効果はいかがでしょうか?
主には斜視図の作成です。3Dデータから斜視図のDXFを作成します。導入前と比較すると、工数がほぼ半減(50%)しました。削減できた時間は、発明要部の詳細説明や変形例、特許明細書に盛り込んでおく内容など、書類の品質向上に資する時間に充てることができました。(龍野氏)
取引先から送られたIGESの図面データが面抜けをしている時があり、面修復の機能を使うこともあります。(福井氏)
私はまだ使い始めたばかりなのですが、アイコンが分かり易くて、操作が直感的なので助かっています。
(入來氏)
龍野氏 福井氏 入來氏
今後について
私達が製造している容器類は、ワンウェイ容器と呼び、使い切りタイプの容器です。昨今は環境への配慮の意識が高まる中、「3R+Renewable(再生可能資源への代替)」を掲げ活動しています。バイオマスプラスチックなど、環境負荷が少ない材料を用いたり、製造工程内で発生した端材や廃棄された産業廃棄物をリサイクルするなどして、省資源化の推進と廃棄物の削減に力をいれています。
シーセット様に期待したいのは、斜視図作成の更なる効率化です。1コマンド内で、斜視図を複数作成・出力出来たり、三面図と同様流れで斜視図も作成出来るとより効果が上がりますので期待しています。
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